冬の3Dプリント:定着不良と反りを防ぐ「必勝設定」
寒い日にプリントが土台から剥がれるのは、フィラメントが急激に冷えて収縮することが主な原因です。これを防ぐには、「冷まさないこと」と「食いつきを強めること」、この2点を気にすれば各段に成功率が上がります。
今回はBambuLabのBambuStudioで設定の変更方法を解説していきます。BambuStudio以外のソフトを使用している方でも同じような設定はあるはずなので、探してみてください。
0. 基礎中の基礎:ビルドプレートの脱脂
設定を調整するに、まずはプレートを清潔に。指紋の油分は密着の最大の敵です。
メンテナンス: 中性洗剤(キュキュットとか)で洗うか、パーツクリーナーで拭き取る。(筆者は良くハンドソープで洗います)
注意: プレートの材質(PEIやガラスなど)によっては、溶剤で表面を傷める可能性がある。必ずメーカーの指示を確認してください。
1. 温度設定の底上げ(+5〜10℃)
周囲の気温が低い分、通常の設定では熱が足りない傾向にあります。
プロジェクトフィラメントの詳細設定から調整していきます。
ビルドプレート: 設定温度を +5〜10℃ 上げる。土台を温め続けることで、下層部の収縮を抑えます。
ノズル温度: 同様に +5〜10℃ 上げる。吐出される樹脂の流動性を高め、プレートへの食いつきを良くします。
2. 「冷却」を遅らせる
冬の冷たい空気で急に冷やすのは自殺行為です。
ファン回転速度: 最初の 3〜5層 は 0% に設定。
補助冷却ファン: エンクロージャーがある機種なら、これも序盤は 0%。
理由: 樹脂がプレートにしっかり馴染む前に固まるのを防ぐため。温かいまま次の層を重ねるのがコツだよ
eSUN PLA+ Winter Verとかにするといい。
3. 1層目は「ゆっくり、丁寧に」
急いては事を仕損じる。1層目さえ決まれば、勝率は8割決まったようなものだ。
プリント速度: 15mm/s 前後まで落とす。
メリット: 樹脂をプレートに押し付ける時間を稼ぐ。速すぎると、冷えたプレートの上を滑って剥がれる原因になる。
4.エンクロージャーを使用する
プリンターごとに様々な企業がエンクロージャー(保温箱)を販売しています。余裕があるならこういう物を導入するのもよい手段です。
お金をかけたくない場合(できるだけ安く済ませたい場合)はダンボールで囲うだけでも機能します。見た目は悪くなりますが、冷たい隙間風を防ぐ効果は十分に発揮します。(表になる部分をカッターで切り、ガムテープなどで取っ手などを作成すると使いやすくなります)
Tom’sBlenderでも段ボールを利用したエンクロージャーを制作予定なので、随時チェックをお願いします!









