TOM's Blender

クロスシミュレーションの方法[Blender 3.3]

How Flow?

・クロスシミュレーションとは?

・やり方(注意点)

 ・オブジェクトを用意

 ・細分化する

 ・クロスシミュレーションを追加

  ・パラメーターの設定

  ・プリセットについて

  ・固定方法

・障害物の設定方法

 ・オブジェクト

 ・コリジョンシミュレーションを追加

・スケールは必ず1に戻そう

 ・理由

 ・戻し方

・最後に

クロスシミュレーションとは

Blender内で物理的な布の計算を行う機能です。

この機能を使用することによってCGをよりリアリスティックに仕上げることができます。

旗やテーブルクロス・カーテンなどが良い例です。

やり方

ここからは詳しい手順について解説して行きます。まず、オブジェクトについてです。

オブジェクト

オブジェクトは主に「平面」を用います。なので、今回は「平面」を例に挙げて解説して行きます。

細分化する

Blenderでクロスシミュレーションをする上で折れ目となるポイントを作ってあげなければなりません。

デフォルトの平面オブジェクトにて、細分化で分割数を10ほどにするのが良いでしょう。

先ほどの細分化でも、かなり綺麗な布を再現できますが、より精細な布を再現したい方は、この段階でもう少し細かく細分化した方が良いと思います。

クロスシミュレーションを追加

いよいよシミュレーションの設定をしていきます。

Blenderの物理演算プロパティから「クロス」を選択

パラメーターの設定

パラメーターはかなり細かいところまで設定可能です。

クロスの設定

プリセット(大概これでいい)

大体これが一番楽で高品質です。自分で細かい設定を詰めていくのも良いですがw。

ということで、先ほどのクロスシミュレーションのタブの「クロス」の横にある3つの点々をクリックします。

そうすることで、Blenderが用意してくれている5つのプリセットを選択することができます。

また、プリセットメニューの中にある「新規プリセット」を選択することよって自分だけのプリセットを作成することができます。

固定方法について

一番最初に紹介したチェッカーフラッグや、お城にかかっていそうな旗など、いわゆる「吊るされている表現」についてです。

手順1 編集モードで固定したい点を選択

手順2 オブジェクトプロパティの頂点グループを作成(右上の+ボタンでグループを作り、割り当てで適用)

手順3 シミュレーションプロパティに戻り、シェイプ→先ほど作成した頂点グループを選択

手順4 タイムバーを0フレームに合わせてから再生

障害物の設定方法

オブジェクト

干渉させたいオブジェクトを作成、用意します。

コリジョンシミュレーションを追加

物理演算プロパティからコリジョンを選択

スケールは必ず1に戻そう

理由

コリジョンとシミュレートするオブジェクトのスケールがづれてしまっている場合、最初平気でもあとあと破綻してしまうことがあります。

戻し方

サイズ感はそのままにスケールを1に揃えたい場合はCommand + Aでスケールを選択。で解決です。サイズ感を前の状態に戻したい場合は、Nキーを押してアイテムスケールを1に戻すことで可能です。

最後に

Blenderにおいて物理演算とはよりリアリスティックに表現し、自分のスキルレベルを上げる上でとても重要なものだと思います。

最初にお見せした動画の様に物やカメラをトラッキングをする方法はこちら。

今回参考にさせてもらったのはこちらのサイト

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